top of page

「安島モッコ刺し」とは

北前船が運んできた安島の海女文化

安島(福井県坂井市三国町)には昔、

海女が仕事の合間に作業着の補強や保温用に施した

「刺し子」の歴史があり

女性が自分の着物に刺し子をしたものを

「モッコ」と呼んでいたが戦後は絶えていた。

復活を願う「工芸ギャラリー」の依頼を受け

坂野上百恵氏が、

安島現存の約100年以上前と推測される一着の刺し子を研究。


2016年12月7日、坂野上氏が

約70年余り消滅していた技術を復活させたため

「安島モッコの会」を設立。

復活させた技術を「安島モッコ刺し」と名付け、

坂野上氏を会長に後世に残していく活動をスタートさせる。


日本三大刺し子と言われる東北地方の

「津軽こぎん刺し」「菱刺し」「庄内刺し子」

それらと「安島モッコ刺し」が似ている理由は

北前船にあると考えられる。


三大刺し子の地同様、三国も北前船の寄港地。

物流だけでなく

文化交流の役目も果たしていた北前船によって、

同じような自然や生活環境下で生まれた刺し子は

互いに影響し合ったのではと推測される。


海女文化、北前船文化の背景、さらには

過去の日本文化の一端を知り

現代と照らし合わせて暮らしのあり方を考える

一つの方法としても

「安島モッコ刺し」の研究は有意義であると考える。

DSC_9500_00002.jpg
DSC_9503_00005.jpg
IMG_1419_edited.jpg
bottom of page